「安心して水道の水を飲んでいいだろうか――。」

2023年、秋田県のある市の水道水から欧州の基準を上回るネオニコチノイド系農薬が検出されました。

水田で使われた殺虫剤が雨や排水で川に流れ、取水された水がそのまま家庭に。

思わぬ“農薬入り水道水”の可能性が私たちの日常を脅かしました。

水道水とネオニコチノイドの関係、そして「家中のお水が全部浄水になる」という新しい安心の在り方を考えてみたいと思います。

水道水から農薬やPFASが検出される時代に。

— 安全基準だけでは守り切れない、家庭の水のリアル。ー

「水道の水って、本当に安心して飲んでいいの?」

そんな疑問が、決して神経質すぎる心配とは言えなくなっています。

日本の水は「世界でも安全」とよく言われます。

しかし近年、「ネオニコチノイド系農薬」や「PFAS(有機フッ素化合物)」が水道水から検出されたという報告が相次ぎ、水の安全の前提が揺らぎつつあります。

 

水道水から農薬(ネオニコチノイド)が検出された事例とは?

2023年、秋田県のある市で、水道水からネオニコチノイド系農薬「ジノテフラン」が 1リットルあたり868ナノグラムという高濃度で検出されたと東京大学大学院の研究チームが報告しました。

欧州連合(EU)が定める基準値を超えるレベルで農薬が 取水源 → 浄水 → 家庭の蛇口 という流れをそのまま辿ってしまったことが示されたのです。

※EUにおいては、飲料水における農薬の一般基準では、「個別の農薬またはその代謝物・分解物など1種あたり 0.10 µg/L (0.1 µg/L)」 が上限と定められています。
 さらに、すべての農薬および代謝物の合計濃度(Total Pesticides)としては 0.50 µg/L が上限です。

原因は、水田で散布された農薬が雨や排水で川に流れ込み、取水源に混入したと考えられます。

ネオニコチノイドは水に溶けやすく、浸透移行性があるため、浄水場の一般的な処理(塩素消毒・砂ろ過など)では完全に除去しづらいことが特徴です。

「検出された=すぐに健康被害」というわけではありませんが、影響を受けやすい胎児や乳幼児などがいる家庭では特に気になる話ではないでしょうか。

参考:2023年 朝日新聞の記事より

 

 

なぜネオニコチノイドは水道水に混入するのか

ネオニコチノイドは本来、害虫の神経系に作用する農薬ですが、高い水溶性と環境中で分解されにくい性質があるため、水系への流出リスクが他の農薬よりも高いと指摘されています。

考えられる混入経路を下記にまとめてみました。

1.農地で散布された農薬が雨で流れ出る(「表面流出)

①もっとも一般的な経路

  • 水田や畑に散布されたネオニコチノイド(ジノテフラン、イミダクロプリド等)は、雨や灌漑水によって 表面を滑るように河川へ流れ込む。

  • 特に、水田は水を張るため、農薬が水に溶け込んだまま排水路へ流れやすい。

②溶けやすい性質が問題を深刻化

  • ネオニコチノイド類のほとんどが 水溶性が高い(特にジノテフランは非常に溶けやすい)。

  • そのため、土壌に強く吸着せず水に溶けたまま移動しやすい。


2.土壌を通って地下水へ浸透する(浸透流)

①地下水経由の混入は長期化しやすい

  • 水田や畑に浸透した農薬は 地下水に到達し、その地下水を水源にする地域では 揚水された地下水が水道水に入る。
  • ネオニコ類は環境中で分解が遅いため、地下水汚染が続く可能性がある。

3. 果樹園・茶畑・ネギ畑・園芸作物からの流出

ネオニコチノイドはイネ以外でも広く使用されるため、

  • りんご
  • お茶
  • キャベツ
  • ねぎ
  • キュウリ

    など多くの農地で散布されている。

複数の農地からの流出が地域全体の河川に蓄積する。

4.河川・湖に流れ込み、浄水場の取水口へ到達

①水源が農地の下流にある地域ほどリスクが高い

  • 多くの浄水場は 河川表流水を取水している。
  • 農地の上流 → 取水地点の下流という位置関係だと、 河川の水がそのまま浄水場に流入する。

秋田県でジノテフランの高濃度が検出された例もこの「農地 → 河川 → 浄水場」のルートが原因とされています。

5.浄水場での処理では除去しにくい

ここが最大の問題点。

① 浄水場の一般的な処理

  • 凝集沈殿
  • 砂ろ過
  • 塩素消毒

これらは濁りや微生物は除去できるが、ネオニコチノイドのような溶けた化学物質は除去しにくい。

②特にジノテフランは除去しにくい

  • 活性炭がある程度効果があるが、「粉末炭を一時的に投入する方式」では限界がある。
  • 浄水場により設備レベルも異なり、農薬に対する除去性能に差がある。

6.そのまま浄水後の水に微量が残り、水道に流れる

浄水場で取り切れなかった農薬が微量のまま水道管へ流れ、家庭の蛇口から出る。

これが「水道水からネオニコチノイドが検出される」メカニズムと考えられます。

 

浄水場の処理では除去が難しい理由

通常の浄水処理(凝集沈殿・砂ろ過・塩素消毒)では、水に溶けた状態の農薬は除去が困難です。

特にネオニコのような微量化学物質は処理技術の想定外で、残留が起きやすいのが現状です。

 

ネオニコチノイドは人体にどんな影響がある?

検出された濃度が高かったとはいえ、現時点で「この濃度でどのような健康被害が起きるか」を示す十分なデータは乏しいのが現状です。

しかし、たとえ微量であっても、 胎児・乳幼児、妊婦、アレルギーや化学物質に敏感な人 など、感受性の高い人々には「リスクの可能性」がゼロではありません。

また、農薬のなかには単一ではなく複数成分が混ざる場合や長期的な累積が問題となる可能性があり、「現在は安全基準があっても、安心しきれない」という不安を持つ人が増えています。

 

微量でも気になる「長期曝露」のリスク

ネオニコチノイドは神経伝達物質に作用する構造を持っており、

  • 胎児

  • 乳幼児

  • 発達段階の子ども

といった影響を受けやすい層では注意が必要と言われています。

EUと日本の基準値の違い

EU:農薬の水道基準は 極めて厳しい(0.1µg/L)

日本:個別農薬ごとに基準があり、EUより緩い数値が多い

どちらも「直ちに危険」という水準ではありませんが、低いほど安心であることは間違いないため、家庭として対策する価値はあります。

PFAS(永遠の化学物質)と水道水汚染の関係

PFAS は「永遠の化学物質」と呼ばれ、消防泡消火剤や工業用途で広く使われてきたフッ素化合物です。

分解されにくく、多くの地域で河川・地下水から検出され問題になりました。

”永遠の化学物質”PFAS(有機フッ素化合物)とは?>>>詳しく見る

 

日本各地で問題化しているPFAS汚染

多摩地域・沖縄・大阪など、PFASが水源や地下水から検出される地域が拡大しています。

あなたの地域からいつ検出されてもおかしくない有機フッ素化合物>>>詳しく見る

PFAS検出マップ>>>詳しく見る

PFASとネオニコチノイドの共通点

実は、両者には共通点があります。

・熱に強い

・水に溶けやすい

・自然分解しない

・浄水場の処理では除去しにくい

という点で、まさにネオニコチノイドと似た課題を抱えています。

つまり、今の水道インフラは「想定されていない化学物質」に直面し始めているといっても過言ではありません。

水道水は「絶対に安全」とまでは言えない時代へ

農薬・医薬品・工業化学物質など、「昔は環境中に存在しなかった物質」が増え、浄水処理が追いつきにくくなっています。

日本の水道水は世界的に見て安全ですが、「ゼロではない」化学物質が増えたことは事実です。

だからこそ、家庭で「もう一段の安心」を求める動きが広がっています。

 

家庭でできる農薬・PFAS対策は?【浄水器の選び方】

家庭でできる対策として有用なのが浄水器です。

残留塩素だけではなく、農薬やPFASなどの有害物質を除去する性能のある浄水器がたくさんありますよね。

でも、どんな浄水器を選べばいいのでしょうか?

蛇口型・ポット型浄水器の限界

  • 飲み水には有効

  • ただし、家全体の水には対応できない

  • 農薬・PFASの除去効果はモデルにより大きく差がある

比較的安価で導入しやすい蛇口型やポット型の浄水器。でも飲用水だけでは不安がありませんか?

実はお家で使う水で飲用に使う割合は意外と少ないんです。

飲料での害よりも、シャワーやお風呂など、肌や呼吸器官から吸収される害も、無視できません。

浄水器は“飲み水だけ”では不十分な理由

ネオニコやPFASは 皮膚からの吸収・蒸気からの吸入 の可能性も議論されています。

  • シャワー

  • お風呂

  • 洗い物

  • 洗濯

  • 赤ちゃんの沐浴

など、生活全体で触れる水を見直す必要があります。

セントラル浄水器 ReFINE が注目される理由

セントラル浄水器ReFINEはたった1台設置するだけでお家の中のお水がすべて浄水になります。

飲み水はもちろん、キッチンやお風呂、トイレや洗濯までも、安心安全な浄水をお届けします!

活性炭が農薬・PFAS除去に強い仕組み

セントラル浄水器ReFINEは高性能活性炭を採用。水溶性の農薬やPFASを吸着します。

また、1台で家の全蛇口の水質を統一できるため、

  • 料理

  • 子どもの飲み水

  • ミルクづくり

  • シャワー

  • 洗濯
  • ペットの飲み水

など、、お家の水すべてが“安全になるのが最大の強みです。

セントラル浄水器ReFINEの浄水性能・カートリッジについて>>>詳しく見る

「日本の水だから安心」

そんな時代は少しずつ変わってきています。

これからは、それぞれ自分で安全な水を選ぶ時代になっていくのかもしれませんね。

セントラル浄水器 ReFINE は有力な選択肢の1つといえるのではないでしょうか。


セントラル浄水器ReFINEについてもっと詳しく

1.セントラル浄水器が支持される理由

2. セントラル浄水器とは?

3.ReFINEの3つのナンバーワン

4.ReFINEではじまる毎日

5.製品情報

6.浄水性能について

7.料金プランのご案内

ご安心下さい。電話や訪問販売は一切行っておりません。

セントラル浄水器レンタルサービス「ReFINE」は、インターネットでの販売のみとしておりますので、電話や訪問販売は一切行っておりません。 ご安心してお問い合わせ、資料請求等をご検討ください。